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最近、箕面市内で開かれたNPO山麓委員会がサポートする自然関係のある会合で、植物に詳しいベテラン市民から、箕面の山麓の自然地に外来種のナンキンハゼが侵入しており、これを問題視するアピール発言がありました。
早速、現地を訪れてみると、確かに2m余りに生長したナンキンハゼ数本が自然地に生えています。
場所は、箕面の滝の上へ向かうドライブウェイを登り、「みのお山荘・風の杜(もり)」を過ぎてすぐの才が原林道との合流地点の西側です。
市民組織が立てた山での救急通報ポイント「B−2」のちょうど後ろ付近です。
ナンキンハゼは、もともと自然地にそれほどおう盛に侵入する植物ではなさそうです。
そこで、植物生態学者(大学教授/博物館研究部長)のHさんに、聞いてみました。
「ナンキンハゼはシカが食べず、箕面の山でシカの活動が活発になる中で、ドンドン広がる可能性があります。できるだけ早く除去した方が、いいでしょう」とのアドバイスを得ました。
そういえば、奈良公園では小さな白い花が咲くアセビをよく見かけますが、これはシカが食べないためといわれています。
シカの食害のためとみられるのですが、最近、箕面の山麓部などの明るい林でも草や幼樹などが非常に少なくなる現象が既に見られます。
外来種のナンキンハゼがシカが関与することで繁殖が促進され、日本固有の生態系を大きく乱す侵略的外来種に「変身」するというメカニズムのようです。
現に他地域では、ナンキンハゼが異常に広がっている事例が出ているといいます。
いったん山中に広がれば、箕面の山は急斜面も多く、それを制御するのは容易ではないでしょう。
「日本の古来からの自然を反映した生態系を守るために、外来種・園芸種、特に生態系を混乱させる侵略性の高いものの自然地への侵入を防止する」・・自然保護の新たな課題でしょう。
山林所有者(管理者)の了承を得て、また、自然公園区域かどうかなどを確認し必要な場合は法令手続きをとり、さらにはハイキングでやって来るなどの市民へもよく説明して、除去するのが望ましいとみられます。
また、自然地でのシカ害対策の促進も望まれます。
【参考】ナンキンハゼ
中国原産の落葉樹(樹高6m)。秋には、紅葉。実は白く、落葉後も長く樹上にとどまるので、これも美しい。このため、庭木・街路樹・公園樹として、よく植えられている。箕面でも、山麓線の街路樹として植栽。
※ この問題への皆さんのご意見、箕面の森(自然地)へのナンキンハゼ等の侵入、さらには自然地でのシカの食害(植生への著しい影響)や生息の情報があれば、お寄せください。
※ また、この秋に箕面の森でのシカ害についての公開討論の場を持つ方向で、市民による準備が進んでいます。NPO山麓委員会も、協力していきます。
【写真・上】箕面ドライブウェイ沿い(才が原林道との合流点付近)で生長中のナンキンハゼ(左と右)。ガードレール沿いに救急通報ポイント(B−2)があり、目印に・・。
【写真・下左】紅葉すれば美しいでしょうが、自然地ですので、外来種では・・。
【写真・下右】すぐ横で、既にナンキンハゼの幼樹が生長しています。この勢いで、山中に広がっていく可能性が指摘されています。
(※ マウスで画面をクリックすると、大きくなります)
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